1月
22
2014

曾根崎心中/角田光代

曾根崎心中 角田光代

 

この表紙!
曾根崎心中ってタイトルや一応のあらすじはしってるけど、古典とか読まへんわ〜とかで、ふわっとした事しか知りませんでした。
高校時代に社会勉強的に見た、浄瑠璃”曾根崎心中”は爆睡する位やし。
最近読んだ、角田光代さんが面白かったので、何気に評判が良かった角田版”曾根崎心中”を読む事に。
こちらは角田光代が翻案(原作の筋や内容をもとに改作すること)なので、古典じゃないので読みやすい読みやすい。
大阪が舞台なので、お馴染みのあんな場所、こんな場所があちこち出てくるのも楽しい所。

愛し方も死に方も、自分で決める。

江戸時代、元禄期の大坂で実際に起きた、醤油屋の手代・徳兵衛と、
堂島新地の遊女・初の心中事件をもとに書かれた、
人形浄瑠璃の古典演目『曾根崎心中』の小説化に、角田光代が挑みました。

原作の世界を踏襲しながら、初の心情に重きを置き、
運命の恋に出会う女の高揚、苦しみ、切迫、その他すべての感情を、
細やかな心理描写で描ききり、新たな物語として昇華させました。

運命の恋をまっとうする男女の生きざまは、
時代を超えて、美しく残酷に、立ち上がる―
この物語は、いまふたたび、わたしたちの心を掻きたてます。

これが恋か。初は思った。これが、恋か。
ほほえみながら、泣きながら、高笑いしながら、
物思いにふけりながら、不安に顔をゆがめながら、
嫉妬に胸を焦がしながら、記憶に指先まで浸りながら、
幾度も幾度も、思った。
これが、これが、これが、恋。

お初の真っ直ぐ過ぎる思いとぶれない芯の強さが徳兵衛の駄目さ加減と相反して更に凄みを増してた。
ページを捲る度にお初の思いが溢れんばかりで、ページが止まらない。
こうと決めた女性は強い。疑う事すらせずに突き進む。
だけども、いざ、心中する!死ぬ!ってなった時にお初は一瞬疑うんよね。
“ホンマにこの人は罪を犯してないんやろか、言ってる事が嘘とちゃうんか”と。

例えそうだとしても、それさえも含めて恋だ、愛だと心中する。
その疑ってしまう部分が物凄くリアルでたまらない。

徳兵衛が死んじゃう所迄は書かれていなくて、
「徳兵衛、まさかお初だけ死んで、自分は死なへんかったとかないよね!?そこ迄卑怯ちゃうよな」と思わせる角田版曾根崎心中。
(本編を調べると徳兵衛も死んでます)

現代で思いを遂げる為に心中は無いと思うけど、いつの時代も人を想う気持ちは変わらない。
ただただ、お初の思いが凄い。

 

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